太陽は何色? 香港の天気予報

香港の天気予報 太陽を描くとき、皆さんはいったい何色の色鉛筆、あるいはクレヨンを使い ますか?

「赤」、と答えた方は典型的な日本文化圏のひとらしいです。というのは私が勝手に 決めたことではなく、大学時代の何かの講義でそういうデータだか研究結果だかが ある、と聞いて印象に残っていることなのですが。 この講義によれば、日本では古来から太陽を「赤」で表現するのに対しヨーロッパ では太陽の色を「黄色」で表現するそうです。

確かに日の丸は赤だし、日本昔話系 の絵では太陽が赤く塗られていたような気もしますし、ヨーロッパで天気予報を 見ると太陽マークは黄色です。太陽の眩しいスペインTVEの天気予報にいたっては 目玉焼きの目玉の部分のような黄色の丸が使われています。

それでは、日本と同じアジアの香港では太陽は何色で表現されているでしょうか? 少なくともある一つのローカル局では太陽の丸い部分が赤、周りの炎の部分が 黄色の2色が使用されています。

テレビ以外ではローカル誌の天気予報欄の太陽の色もやはり赤い丸に黄色い 炎の2色使いです。しかもその周りの黄色の炎の部分も日本の天気予報で使われ る均等で小さ目の花びらのようなかわいいものではなく、ぼうぼうと燃え盛る ような炎の描きかたなのです。

本当に太陽が「燃えている」という感じであの 晴れマークを見ると「今日は晴れて嬉しいな」というより、「あ、今日も暑そう~」 と思ってしまいます。 太陽の色遣い以外で面白いのは「空気汚染情報」でしょう。「何、それ」とはじめて 見たときは驚きましたが、住んでみて納得。

これを出さないといけない程に香港の 空気は汚染されているのです。香港自体人口密度が高いし、車は多いし、工場は あるし…、という事情のほかにもお隣のメインランドチャイナ(大陸中国)から 汚染された空気が漂ってくることも多いようです。 日本でいう光化学スモッグが発生するのも珍しいことではなく、私の住んでいる 山奥でさえも空がスモッグで霞んでいることがあり、そんな時には街の中心部では 空気汚染度100とかで口を押さえて歩く人々の姿がよくニュースに映し出されています。

具体的には「空気汚染度」が100を越えると喘息など呼吸器に障害のあるひとは 屋外に出ないほうがよく、ワンチャイやコーズウェイベイなどの繁華街でこの 「汚染度100」が出ることが多いようです。 だからなのでしょうか。香港人が部屋の換気には窓を開けるかわりにエアコンの スイッチを入れるのは。

「手洗い」で「小」をさせる親

「手洗い」で「小」をさせる親 それはカオルーンサイドのジョーダンにあるおいしいと評判の上海レストランへ 行ったときのこと。

食事を終え、レストランの裏にあるトイレへ行った。 相変わらず汚いのは仕方ないにしても、ここですごい光景を目にしてしまった。

なんと、おばさんが赤ちゃんをかかえて、その赤ちゃんに「小」をさせていたの だ、洗面台に向かって。トイレではなく、手や顔をあらうあの洗面台に向かって である。そしてそのおばさんは「小」をさせるだけでなく、何とその子供を洗面台 のなかに座らせ、お尻を洗っているではないか。

おいおい、香港の人はこんな事 までするのか、と唖然とした一瞬だった。

それ以来、公衆の場所にあるトイレを 使うたびに「ここも、もしかして子供がおしっこかけた洗面台かもしれない」と 思いながら手を洗っている。油断ならない、香港での生活。

その壱 <湿度120%+エアコン地獄>

1999.3.18.

またあの湿気がやってきた。

さわやかな冬が終わり、また視界ゼロのどんよりした季節が戻ってきた。 うー、息をするのも苦しいくらい。洗濯物は3日干しても乾かないし、床は 湿ってスリッパで歩くと滑る。

それでも今年はまだ良いほうかもしれない。 去年はこの湿気のせいでなんと壁にカビが生えてしまったのだから。でもはじ めは壁に黴が生えているとは気付かず、「あれ、なんでこんな黒くなってる んだろう。わたし何か壁に付けたっけ?」と思っていたのである。

それで 普通にティッシュで「汚れ」を落とそうと拭き取り、ふとその「汚れ」をみて みると、深緑の黴色をしているではないか。「ちょっと、壁に黴が生えるの!」と驚いた。こんな目に付くところに堂々と生えているところをみると、 これはきっと他にも生えているはず、と思い、ベッドをずらすと、やっぱり そこにも生息していた。

幸いクローゼットの洋服には生えていなかったが 革靴にはうっすらと綿状の緑色の物体が膜をはっていた。おそろしるべし、 香港。

そういえば部屋から見える海を隔てて対岸の香港島が最近みえないな、と 思っていたが、その正体はこの湿度、スモッグにあったのだ。

香港では海の 見えるフラットが人気があるし、実際私もその眺望に惹かれて住んでみた ものの、実は山側のフラットに比べて水の目の前だから湿度が高い、という ことが判明した。 それにもかかわらず今もまた別の海に囲まれたフラットに住んでいるのだが 今のところ、黴の被害はまだ出ていない。

しかしまだ寒いのに湿度対策と して冷房と暖房を同時に入れるというエネルギーの浪費をせざるを得ない 状態にいる。

冷房と言えばここ香港では真冬の寒い(例えば気温が10度前後)の時でさえも バスの中は冷房ががんがんに効いているのである。「寒いよ~。こんなの馬鹿 げている」とコートを着、手袋を付けて防寒対策している私だが、この冷房を 一年中つけっぱなしにしているのも一つには湿度対策、それに「空気清浄」の 意味があると聞く。

そう、なぜか香港人は「エアコン」イコール「空気清浄器」 だと思っているのである。

日本でだったら「この部屋ちょっと空気がこもって いるんじゃない」というときにはまず窓を開けて空気換気、といくところだが 香港では「この部屋空気が悪い。エアコンつけよう」となるのだ。というわけで 今日も香港のまちではエアコンがフル回転しているのである。

付け加えておくと、 たま~に暖房が効いているバスも走っている。でもその基準は分からず。 というのも、この間はついていたかと思ったら、今度も同じくらい寒いのに 冷房になっているときがあるからである。