香港で野生のサルに遭遇する 

1999年8月21日作成  

「香港に野生のサルがいる」 そう聞いてさっそく行ってみた。

8月のとある土曜日、空気汚染度120の霞んだ空の下、チムサーチョイからタクシーに乗ってサルを見に。サルがいるのは九龍半島新界沙田近くの金山郊野公園。 サルは公園入り口のインフォメーションオフィス(といっても2メートル四方くらいの小さな建物)前のベンチが並んだ広場に集まっていた。

体の大きいボスザルを筆頭に若いサルや子供を連れた母ザルが10匹ほど。 どうやらベンチに集まっていた人たちがサルにえさをやっていたようだ。でもサルにえさをやるのは法律で禁止されていて、違反した者には最高でHK$10,000の罰金が課せられるらしい。

えさをやっていた親子は罰金こそ課せられなかったものの、インフォメーションオフィスにいる係員に注意されていた。

サルのいる風景のバックグラウンドは一方は山、そして一方は車の往来の多い道路、というのが面白い。山を背に発展してきた香港らしい光景だ。

行き方 
尖沙咀(チムサーチョイ)からタクシーで20分ほど。約HK$60。タクシーの運転手には「マーラウサーン(サル山)」で通じる。 バスで行く場合は美孚(Mei Foo)から86B、佐敦道碼頭(Jordan Road Ferryジョーダンフェリー乗り場)から81、大角咀碼頭(Tai Kok Tsui Ferry)から72に乗り石梨貝水塘(Shek Lei Pui Reservoir)で下車。

近々サルの写真をUPする予定です。(99・8・21)

香港のおすすめレストラン 

注:1999/6/29に作成した情報です!

-中華料理編-

私が「このレストランは良い。また来よう。」と判断する基準はまず

1.味が良い
2.値段が適正である
3.トイレがきれい の3点です。

特に3のトイレは重要です。トイレが汚いところはいくらおいしい食事を出されてもまた戻る気にはなかなかなれません。トイレが汚いということは店側の衛生観念がそれだけ低いということで厨房の汚い可能性があるということなのです。

しかし一般に香港のレストランのトイレはどこもきれいとは言いがたいところが多いのでここでは上記の3点を満たしているレストランを通常の「お勧めレストラン」として、そして「番外編」としてきれいとは言えないけれどおいしいレストランを紹介していこうと思います。

なお、レストラン名やメニューを表記する際にいくつか漢字変換できなかったものに関してはより近い漢字をあてはめて使用しています。 香港ドルはだいだい1HKドル16円から17円くらいを目安にしてください。

AguaClaraのおすすめレストラン

県泰豊 小館(ディンタイフォン) <上海・北京料理>

昔の香港の空港跡地近くの九龍城にある庶民的なレストラン。チンジャオロースー、麻婆豆腐などの日本でもおなじみのメニューもよいのですがここではぜひ小龍包、竹筒清澂鶏湯(竹筒に入ったチキンスープ)、竹筒鮑魚肉餅飯(竹筒に入ったあわび、肉の入った蒸しご飯)、台南担仔麺などを試してみてください。値段も安く麺は15ドルから、竹筒のご飯やスープは30ドル(500円弱)ととてもお手ごろです。ひとり1000円も出せばおなかいっぱいおいしい食事ができます。 トイレも予想に反して清潔でした。ただし、水圧が弱いようなので紙は流さず脇にあるごみ箱へ捨てたほうがよいのかもしれません。なお、英語はあまり通じなさそうです。
九龍城福老村道5-9

譽満坊(ユイムンフォン)<飲茶専門店>

通常香港のほかのレストランではせいぜい昼間の3時とか、5時までしかやっていない飲茶を一日中楽しめる店。夕食に点心を食べたい、という私のような外国人にはありがたい店。 ほかの店にはない金箔とふかひれをちりばめたエビシュウマイ(金箔鮮蝦魚翅餃)やふかひれたっぷりの餃子スープ(竹笙鮑翅灌湯餃)などが楽しめます。

ただし、値段はちょっと高め。予算は二人で7000円くらい。インテリアやウェイトレスさんの制服は古き良き上海、を表現していて落ち着けます。トイレはちょっとせまいけれど香港のレストランの割には清潔です。英語が通じてしまうので外国人度高し。
G/F., 63 Sing Woo Road, Happy Valley, Hong Kong (ハッピーバレーの成和道63) Tel: 2834 8893 Fax: 2834 4353

香満樓(Flower Lounge Restaurant)<広東料理>

観光客もおなじみの広東道沿いにあるハーバーシティーにあります。赤と金の典型的な中国料理レストランの内装で一見高そうにみえますが生け簀に入っているロブスターなどを頼まなければ二人で6000円くらいで済みます。目の前で大きな火を起こして調理してもらえる「酔っ払いエビ」は香港観光の思い出におすすめ。ただし、シーフードものは時価が多いので注文の際に値段をきちんと確認しましょう。トイレにはお掃除おばさんが常駐していて一流ホテルなみにきれいです。サービスも丁寧です。
尖沙咀広東道11 海港城世界商業中心154-155 営業時間 11am-12am(月曜-土曜) 10am-12am(日・祝日) 飲茶の時間は毎日午前11時から午後4時まで  

満粥(Moon Chuk)<粥・麺専門店>

店内の家具はアンティークでまとめられ、壁には満州の写真が飾られています。中国のアンティーク家具が好きな私は店の雰囲気が気に入っています。いろいろな種類のお粥にエビシュウマイなどのちょっとした点心を楽しめます。予算は一人2000円くらい。トイレもまあまあ清潔です。 外人度高し。英語も当然通じます。なお、メニューには日本語も記されています。
香港銅鑼湾禮頓道46  G/F., 46 Leighton Rd., Causeway Bay 営業時間 11:30am – 4:00 am(月-木) 11:30am – 6:00 am( 金および祝前日)10:30 – 6:00am(土) 10:30am – 4:30am(日および祝日)

おすすめレストラン番外編

羅富記粥麺専家 <粥・麺専門店>

もう何十年もまえからセントラルにあるお粥の専門店です。昔ながらの香港スタイルという感じで使用しているお皿も古そうだし決してきれいな店ではないのですが味は最高。18ドルからお粥が食べられます。その他、鮮蝦雲呑(エビワンタン)もおすすめ。お粥やワンタンスープといっしょにオイスターソース味のゆで野菜(虫豪油時菜)をたのむのが香港人流。ローカル度高し、の店です。よって英語は通じなさそうです。
中環徳輔道140

翠園酒家(Jade Garden Chinese Restaurant)<広東料理>

チムサーチョイのバスターミナルの前のビルにあるこのレストランからはヴィクトリア・ハーバーがきれいに見えます。家族連れや友達同士でみんなでわいわい食事をする光景を目にすることのできる典型的な香港のレストランです。10時から3時の飲茶タイムには点心を運ぶワゴンおばさんの姿が見られます。あえて「番外編」に入れましたが店内の内装や食器などはきれいです。ただトイレの印象があまりよくなかったので。もしかしたら利用者が多いせいで掃除が追いついていないのかもしれませんが…。予算は庶民的で二人で4000円から5000円くらい。 観光客、地元のひとともに多いので英語も通じます。
尖沙咀梳士巴利道3号星光行4樓(マクドナルドが入っているビルの4階です)

香港でお茶をする

1999/6/29作成

忙しい香港でゆっくりお茶をするとしたらホテルのロビーのコーヒーショップがおすすめです。

一流ホテル内でお茶をしたとしてもまちなかのレストランや喫茶店でするのとそれほど変わらない値段で飲み物をたのむことができます。

最近の私のおすすめはチムサーチョイにある去年の年末に改装をおえたばかりのシェラトンホテルの2階ロビーにあるThe Cafeです。ここのホテルの内装は黒と白のコントラストが基調となっていてとてもおしゃれ。ところどころにリトグラフやオブジェが配置されています。トイレもいつもお掃除のおばさんがいてきれいに管理しているのにチップをおかなくてよいのもポイント。 また、単品でお茶やケーキを頼むほかにもビュッフェの選択もできます。

ティービュッフェ 3:00-5:30 大人$98 子供 $68(月-金) 大人$118 子供$88(土・日・祝日) サパービュッフェ  一人$98(土-木 および祝日 10:30pm-00:30) $118(金・土・祝前日 10:30pm-02:00am) The Cafe, Sheraton H.K.  電話 2369-1111 ext.3333

そして中国茶をたのしみたいときにはコーズウェイベイにあるMoon Garden(邀月)へ。ここへ行くと烏龍茶、緑茶といってもいろんな香り、種類のものがあるのだな、ということが分かります。お茶のほかにもちょっとした点心もあります。店内の家具はすべてアンティークでお茶セットの販売もあります。

Moon Garden(邀月) No.5, Hoi Ping Road, Causeway Bay, Hong Kong tel: 2882 6878 fax: 2882 7302

そのほか、街中でよくみかける台湾スタイルのカフェで出される「珍珠女乃茶」(チンジューライチャ)もおすすめ。これはミルクティーのなかにもちもちしたゼリー状のまるい粒が入っているドリンクでなぜかいちど飲むと病み付きになります。

不動産広告から香港文化をみる

香港に住んでいると人の移動が多いせいか、郵便ポストには毎日のように フラットの賃貸や売買に関する広告がドバッと束になって入ってきます。

日本では不動産のチラシというと家の間取りや時には外観写真がのっていて それに部屋数、面積、などがありますね。 香港のはどうかというと、そういう日本風の間取り入りのはほとんどなく、 大抵がマンションの名前、面積、部屋数、それにそれぞれのフラットの売り 文句、それに家賃が述べられただけのものです。

でもこの「売り文句」に結構 面白い物が多く、これをみて「ああ、ここは海の見える部屋なんだ」とか、 「家具付きなんだ」という情報が得られるのです。とくに中国語の表現が漢字で 書かれているだけに大袈裟に感じておかしくなるときもあります。

例えば…、

Greenland Court 517,
1 br bal,ff,
s/v 5.5K(inc)

これはGreenland Courtという名前のマンションで、面積は517スクエアフィート、 1ベッドルーム(1br、日本でいうと1LDK、ちなみに日本のワンルームはこちらでは Studioといいます)、バルコニー(bal)、全家具付き(ff=fully furnished)、シービュー (s/v=sea view)で、家賃は管理費込み(inc)で5500香港ドル(約9万円)、という ことになります。

これが中国語だと、

俊山閣 517
一房露台海景イ家電
5.5K

となります。 やはりこちらでも人気があるのが「海景」ことシービューで、たとえ同じ間取りや 広さでも「海景」(s/v)と付くだけで付加価値が出て高くなります。

そんなに1日中 海を眺めてるわけでもないし、わざわざお金を余計に出して「海景」にこだわる こともないのですがやっぱり部屋から海が見えるのは気持ちが良い、ということ で私は一度目のフラットも、そして今のところも海が見える部屋を借りて住んで います。

それに最近では香港の不動産価格も暴落してしまったのでそんなに高い お金を出さなくても海が見えてきれいなフラットに住めます。 その人気の「海景」ですが、建物と建物の隙間からかろうじて海が見えるだけの ものから180度の海が広がる「無敵海景」までさまざまです。

そんな中でもこれは すごい、と思ったのは「無敵風水樓皇 背山面海大露」という売り文句です。風水 では背後に山が控え、正面に海、という家が良いとされているからこういう コピーが出来るのだと思いますが、それにしても表現が大袈裟で面白いと感じ ます。

ちなみに「露台」とはバルコニーのことです。ただし香港の街中ではこんな ものがあるフラットはほとんどありません。周辺の島や郊外にはバルコニー付き のフラットもありますが。 あとは日本と同じように「東南」というのも売り文句になるようで「東南海景」と いう表現もよく見ます。

このように楽しみながら見ている不動産広告の文句ですが、これらの文句から 香港人が住む場所に何を求めているのかが分かるような気がします。

ミルクがヨーグルトに変わる時

1999年7月31日作成  

香港はほぼ一年中高温多湿。よって物にすぐカビが生えたり、腐ったりする。今回はそんな香港での不思議化学変化記。

まだ香港へ来て1年目のある朝、いつものようにコーンフレークを皿に盛り、冷蔵庫からとりだした牛乳をかけた。

しかし、出てきたのは牛乳ではなく、どぼどぼに固まったヨーグルト状の物体だった。 つまり、腐っていたのである。

「え、何で?冷蔵庫にいれといたし、買ってからまだ3日もたっていないのに。」 私の目の前にはどぼどぼヨーグルト状牛乳に埋まったコーンフレークが…。

「これで最後だったのに。あーあ、もうコーンフレーク残ってないよ。」 朝ごはんをだめにしたこの経験があってからというもの、私はコーンフレークにミルクを掛けるときには必ず一度キッチンシンクにちょっとたらしてから腐っていないかどうか確かめる事にしている。

それにしても冷蔵庫に入れていた牛乳が腐るとは、香港の気候は油断ならない。

香港の政府公共広告から香港人のモラルをはかる

1999年6月27日作成

「人ごみでは押し合わないこと。パニックしないこと。」

「香港から海賊商品をなくそう!」

「食事の用意のときは手をよく洗いましょう。調理の際は火をよく通しましょう。コレラを予防しましょう。」

「窓からごみを投げすてないこと。」

「香港をごみの山とするもしないもあなたのチョイスです。」

これらはみな、香港の臨時市政局による公共広告のコピーである。 こんなテレビCMやポスターにして流すまでもないような「常識」的な事をあえて強調しなければならないのが香港なのである。

「人ごみで…」のテレビCMは花火大会やニューイヤーなどの香港のビックイベントの前になると必ずといってほど流される。それというのも何年か前に「香港の六本木」とも言われるランカンフォンという地区でニューイヤーを祝っていた人たちが道で将棋だおしになり何人かが死亡する、という事故があったからなのだ。

それでなくても順番抜かしを平気でしたり、列で並んでいても人をどんどん押してくるのが得意な一般的な香港の人々。やはり、こういうテレビCMが必要なのかもしれない。

今日も地下鉄でドドーッと人が乗り込んできたかと思うと老若男女とわずの席とり合戦。ま、それでも一応お年寄りがいる場合にはちゃんと席をゆずっているのは良しとしましょう。

そして食品の衛生に関するこの広告。 ゴキブリがフィッシュボールといっしょに串刺しになってしまってます。

「営業許可を受けていない屋台の食品は不衛生なので利用しないこと」というのがこの広告の主旨らしい。

はじめて街でこのポスターを目にしたときはグロテスクさに気持ちが悪くなったが、この直接的で分かりやすい表現、香港らしい。そしてこういう表現をして人々に注意を呼びかけなければならないことも香港の衛生状況や食品衛生に対する意識を反映している。

もちろん、きちんと衛生管理をしているレストランもあるのだろうけれど、シーフードを扱う生け簀にトイレ用の水を使っている店が摘発されてしまうあたり、まだまだ衛生管理が徹底しているとは言えないのが香港の実情だ。

「ごみを窓から投げ捨てるな」のテレビCMはというと、香港の高層マンションの窓から洗濯機などの家具が投げ捨てられ、スローモーションで落ちていくなかで、地上では子供たちが元気に遊びまわっている光景が映し出され、「ごみを窓からなげすてると、どんなことが起きるか分かっているのですか?」というようなメッセージが流される。

実際に洗濯機を投げ捨てる人がいるのかどうかは知らないが、私の住んでいるマンションでも、「管理組合からのお知らせ」的な掲示板に「上の階からごみが投げ捨てなれて迷惑しているという苦情がきています。どうか、みなさん、窓からごみは捨てないように。お宅のメイドにもそう指導してください。」というようなメッセージが貼られていたことがあるのでよく起こっている問題なのだろう。

なお、もうひとつごみ問題に関して面白いCMがあるのだか、それは道を歩いている人がごみをポイ捨てすると、その人のポケットからお札がスルスルスルと抜け出てしまう、というCMで、「道にごみを捨てると罰金5000ドル、あるいは禁固刑に処せられます」とうメッセージが流れるのだ。

でもそのわりにはやはり罰金刑で有名なシンガポールの街中のようにきれいでないのはどうしてだろう?

なんだか香港人のモラルを批判するような内容になってしまったが、香港人は知り合いになると男性は徹底的にレディーファーストだし、女性も気さくでつきあいやすい人々である、といことも付け足しておこう。

安物買いの銭失い

1999/4/16作成

日本でもどこでもそうなのかもしれないがことに香港はこの「安物買いの銭失い」の公式がみごとにあてはまるところである。

日本であったら安くてもよいものに巡り合える 確立は高いが、ここ香港では「安物は、安物」である。 安いものというのはそれだけの 価値しかないから安いのであって、「質がよいのであれば、それに比例して値段を 上げるのは当然でしょう。もうけられるところからはもうけなくては」というのがこちらの 考え方であるように見受けられる。

大体が日本よりも土地代が高く、生活費も日本と たいして変わらないのに給与水準がそんなに高くもなく(職種にもよるのだろうが)、 競争の激しいこの土地で商売を成り立たせるとしたら、「いいものを、よりやすく」なんて やってるより「安いものはいっぱい売ってもうけよう。いいものだったら値段に反映させて もっと儲けよう」となるのではないだろうか。

例えばトイレットペーパー。地元のスーパーマーケットチェーンなどで売られている自社 ブランドの「お得用トイレットペーパー」は12ロールで約15ドル(300円位)で、他のメーカーの もの(22ドル~28ドル)に比べたら安いのだが、 この安さにつられてはいけない。じつはこのトイレットペーパー、「巻き」が少なく、すぐになくなってしまうのである。15ドルで得をしたと思っても、結局は何度も買い足すはめになるので最初から100円分ほど多く払い、「巻き」の長いトイレットペーパーを買ったほうが最終的には得なのである。

もう一つの例を挙げるなら、料理用のなべ。香港に着いて間もない頃、1000円ほどで中がテフロン加工のように黒く加工された鍋を買ったのだが、この鍋、使っていくうちに黒い物質が料理に混ざるようになったのである。最初は「こげ」かと思っていたが、正体は鍋の内側に張られた黒い塗料、もしくは金属の破片だということが分かり、身体に悪いので、すぐに5000円ほどの鍋に買い換えた。まさしく「安物買いの銭失い」であった。

ただし、高いものがすべてに価値があるかというとそうでもない場合もある。一つは家賃、それにレストランでの食費である。 家賃は外国人、とくに日本人の場合、まずボラれる。ほとんどの香港人と違い外国からきた駐在員の場合、会社からの家賃補助が出るため、少々高くても自分のポケットから出る分が少ないためにあまり「高い」と感じないことと、現地の事情がよく分からないこと、そして以上の2つの点を大家・不動産エージェントがうまく利用して高い値段を呈示してくるのからである。

実際これは大きな問題となっているようで、新聞やテレビニュースでも、外国人(インド人、欧米人、日本人)、香港人など相手が変わるとエージェントはどう対応、家賃を変えるか、という特集をやっていたくらいである。一例を挙げると、ある新築マンションの賃貸価格を地元に人には10000ドル、一方外国人相手には13000ドルとしていたという事実がある。

私自身もボラれたので、対応策としてはとにかく大家・エージェントと強気で交渉することだろうか。それに今なら不動産価格も暴落したので家賃を下げる交渉に応じてくれる大家もいる。(私も交渉して契約途中から下げてもらった)

そして第2にレストランの食費であるが、これは高くてもたいして美味しくないところもあれば、安くてもおいしいところがある。その理由を考えたところ、高い店、というのはかならずしも食事自体に価値があるのではなく、場所代、内装の豪華さ、人件費、トイレの清潔さ、などにお金をかけているから高いのだ、ということが分かった。

例えばそういう店では食前、食後におしぼりを配ってくれる人がいたり、トイレには掃除おばさんが常駐していたり、いつも真っ白なテーブルクロスがかけてあったり、席と席の空間が広かったり、といった設備面での充実がみられるのである。もちろん、こういう店で味も最高、ならよいのだがそうでもないところも多いのは残念である。

それに対して安いレストラン、あるいは食堂の場合で重要なのは「食べるもの」そのもののため、食器はメラマイン製で少々乱暴に扱っても割れないものを使っていたり、相席が当たり前だったり、プラスチックの透明のグラスにお茶が入って出てきたりと(ただしこのグラスはあまり清潔ではないとのことで、地元の人はフォークやお箸をひたして消毒するために使っている)「優雅に」食事をするのには向かないが、味は安いからおいしくない、というわけではなく、下手したら高いレストランより美味しい場合もある。

結論として言えるのは、ここ香港は安いものにも高いものにもそれなりの理由がある、ということがとても分かりやすい社会である、ということだろうか。

安いものにはわけがある、それが香港に住んでみてよくわかったことである。

香港の旧正月風景

1999/4/15作成

1999年2月 新界沙田「車公廟」にて

みんな風車が好き。おとなも子供も、誇らしげに風車をかかげ歩く。

オレの風車が一番でかい。 風車をまわして、太鼓を叩いて、
お香に火をつけ拝んだら今年も一年幸せに 暮らせます。

そう言えば香港では初詣なのにみんな普段着だなあ。

日本だと振り袖とか普通の洋服でもわりとおめかししていくことがおおいのに。  

香港のフラット

1999.4.7.

<高層か、低層か>

今13階に住んでいます。13階と聞いて「13階か。中層だね」と思ったあなたは、もしかして香港在住ですか?

土地が狭い上に人口が多い香港では建物は上へ上へ伸びるしかなく、そこら中に27階建てだの、35階建てだのの高層アパートがたっているのです。そんな中にいると、13階が中層になってしまうのです。

不動産広告でも高層とあるのは大抵が20階前後のものを指すようです。 防犯上でも低層階のほうが泥棒に入られやすいし、やっぱり人間、高いところが好きだからか、家賃も同じような間取りの部屋だったら高層になればなるほど高くなります。

ほかに低層で問題になるのはトイレの水があふれ出ることがある、ということです。実際によく起こっているのかどうかは知りませんが、会社のハウジングの人に聞いたところによると、なんでも香港ではトイレ用には海から引いてきた水を使っていて、その水を送るパイプへのプレッシャーが低層階ほど大きくなるので、時としてパイプがその水圧に耐え切れずに破裂してしまうことがあるからなのだそうです。

部屋に帰ったらあたり一面水浸し、しかもトイレの水が、なんて状況、想像しただけでもこわいですね。とはいってもごくまれなケースだとは思うのですが。

<フラットの作りについて>

ここではごく標準的なフラットを念頭に話しますが、香港のフラットの作りは基本的には欧米風と言ってよいのではないでしょうか。ドアを開けたらすぐ部屋で、日本のように玄関はありません。

バスルームもホテルにあるようなバスタブにシャワーが付いたもので日本のような洗い場はありません。したがって、トイレ、お風呂、洗面台が一つの部屋に収まっています。

こんな狭いフラットなのに、3LDKクラスになるとなぜかマスターバスルームまで付いています。日本人の感覚からすると、部屋をその分広くすればよいのに、と思ってしまいます。

狭い、狭いと言いますが、そのバスルームが2つもあるフラットに関しては、リビングがせいぜい10畳、マスターベッドルームが6畳、その他の部屋は3畳か4畳位、といったところでしょうか。それなのにバスルームは2つ…。

これには香港人のほとんどがアマとよばれるフィリピン人の住み込みメイドを雇っていることから来るのかもしれません。

もう一つの特徴としては、フラットを入るドアの前に鉄格子のドアがもう一枚あることです。これも防犯上の理由なのですが、まるで牢屋のよう。しかも勢いよく閉めるとがっちゃーんとすごい音がするので気をつけなければいけません。でも知らない人が来たときにとりあえずメインのドアを開け、鉄格子は閉めたままにしておけば安心なのがよいです。でもよく考えてみればこんな鉄格子をつけなければ安心できない、というのもこわい世の中ですね。

家のなかでキャンプ気分

家の中でキャンプ気分 突然ガスが壊れた。バスルームのガスが。点火はできても種火がつかない。 したがってお湯が出ない。何回かガチャガチャとひねってみるがやはりだめ。

もしかして、と思い、種火のついていない状態で蛇口をひねってしばらく放置 していたらガスの臭いが充満してきた。以前、シャワー中にガス中毒になって しまった、という話を思い出し、急いで窓を全開にして換気をし、念のため 元栓も締めて、その朝のシャワーはあきらめた。

翌日、仕事から帰ってガス会社に修理を依頼すると4日も待てとのこと。一体 どうなってるの、と思うとなんでもイースターホリデーでガス会社もいつもの 体制がそろっていないとのことだった。それにしてもそれまでシャワーはなし? と頭が痛くなった。

ロングフライトやホテルステイの仕事ならよかったものの、 この時に限って日帰りフライトやオフが重なっている。しかし幸いなことに キッチンの給湯とガスはきちんと動いているので、原始的な方法に挑戦してみる ことにした。

私にとってはキャンプ生活でもあるまいし、という原始的な方法だが、いまでも 香港の古い公営住宅に住んでいる人たちは実行している方法だそうである。その 方法とは、まず、台所でお湯を沸かし、そのお湯を洗面器に入れてお風呂にためる、 あるいはそのお湯をちびちびと体にかけて洗う、という方法である。なんだか 考えただけで面白そう。なんだか外国暮らしって感じ、とふざけたことを考え ながらその方法に初挑戦してみることにした。

ひとまずやかんでお湯を沸かす。そしてそれをバスタブへ注ぐ。しかし、これでは 1センチもお湯がたまらない。そこで今度はキッチンの給湯のお湯をなべにため、 それをバスタブへ、という作業を10往復程する。

やっと10センチ程お湯が溜まった ところで身体を洗う。湯加減はなかなか良い感じ。洗面器がないのでとりあえず 歯磨き用のコップを洗面器代わりにして掛け湯をする。

家の中でキャンプをして いる気分。

とりあえずそんなわびしいお風呂だったが意外にさっぱりとした。 それにしてもなぜ壊れたのかシャワーの湯沸かし器。これでも日本のメーカーの 10年保証付き、なんていう立派なステッカーが貼られている物だというのに。